電話関係のソフトウェアを売っているので、IP電話についての質問を受けることも多かった。
「まだまだ、実用的では無いですよ」
っと、当時は答えていた。
実際、その通りだった。
音声帯域が8kとその制御データが5kぐらい、往復で考えると、30kぐらいの帯域が必要だった。
当時はアナログモデムのダイアルアップで56k、INS64を使用しても64kの世界。
更にインターネット内のそれぞれの接続は細く、GWではパケ詰まりも発生していた。
しかしながら、将来の可能性を考えて、日々研究を重ねていた。
実際に他のメーカー、キャリアにしても同じだっただろう。
日々、実回線で稼いで、その金をIP電話の将来の研究開発に費やしていた。