会社設立までの個人履歴【その2】

その後、転職したのはCTI(コンピューター・テレフォニー・インテグレーション)を扱っている会社でした。
現在、CTIと言うと、コールセンター向けのシステムを指しますが、当時は名前の通り、コンピュータと電話を融合させたシステム全般を言いました。

当時、電話のことなんか何も知りませんでした。
と言うか、それが一般的な話で、ソフト屋さんはソフトのことしか、電話屋さんは電話のことしか知らなかったので、CTIを手がけるエンジニア自体が貴重な存在でした。
ここで勉強した知識が、独立した時にニッチな市場で活躍できる基礎となりました。

また、最初の会社は下請けがメインでしたが、この会社は製品販売がメインでした。
その会社形態の違いによって、メンテナンスやクレーム対応が全く違います。
この辺の体験もその後の糧となりました。

会社設立までの個人履歴【その1】

新卒で就職した先は、制御系のシステム屋さんだった。
しかも、ハードウェアに近い箇所で、OSすら載らない4bit、8bitの小さいシステムを手がける会社。
手がけると言っても、業務のほとんどは下請けなので、仕様を聞いてその通りのものを作るだけ。

制御系・組込系のシステムの特色としては堅牢性が第一にあげられる。
どんな状態になっても動作させる。
その為にシステム設計は、フローチャートではなくて、状態遷移図で行う。
この辺のフォールトトレラントなシステム作りは、今のお仕事にとても役立っています。

それと、ハードウェアを直接叩くので、アドレッシングが重要。
当時(今でも?)、ハードウェアを直接叩けるのはアセンブラとC言語だけでした。
C言語からアドレス指定でハードウェアを叩くと言うのも勉強になりました。