国際電話プリペイドカードシステム編【2】

開発体制は、
・米側の協力会社:米東海岸
・ボードメーカー:米西海岸
・日本側:オレσ( ̄◇ ̄;)

開発は、オレだけが、壮絶を極めた!
だって、オレだけ寝れねぇじゃん( ̄∀ ̄メ)。

当時はまだINS1500用のシミュレータなんてものは無かったので、会社に引かれた一本きりの光ファイバーの前に陣取って、24時間ログ解析。
アメリカ側ではプロトコル仕様書を元に想像でプログラミングするしか無いので、ちょっとした読み違いで何日も費やしたりもした。

CTI用のボードをデジタル回線(日本独自仕様のINS1500)に対応させるというのは、CTI史上に残るエポックメイキングな出来事だった。
ここで苦労して、デジタル回線対応をしたことで、この後にフリーになった時、会社を設立した時に、凄く優位になった。
初期のメインソリューションの殆どが、デジタル回線を使用したものだったからだ。

風の中のすばる~♪

国際電話プリペイドカードシステム編【1】

最後にサラリーマンをやっていたのは、CTI(コンピューター・テレフォニー・インテグレーション)を扱っている会社でした。
現在、CTIと言うと、コールセンター向けのシステムを指しますが、当時は名前の通り、コンピュータと電話を融合させたシステム全般を言いました。

その会社で最期に手がけた仕事が、アナログ回線用のボードをデジタル回線に対応させる事でした。

当時、NTTは各家庭に光ファイバーを施設する構想を打ち出して、INS1500とINS64という商品を積極的に販売していました。
CTIに使用しているボードは、まだまだアナログ回線用のものしかなく、スイッチングして顧客同士の回線を接続すると、減衰が激しくてノイズものってイマイチでした。
(当時はアナログしか無かったから疑問を抱かなかったけど、改めて使ってみると酷いもんです。地デジに慣れた目で、アナログ放送のブラウン管テレビを視ている感覚かな?)

外国で発売されているT1回線用のボードをINS1500用に改造すればいいのではないか?
ISDN(サービス総合ディジタル網)は外国でもやっているのだから、データラインのファームを入れ替えれば出来るはず。

上記の合言葉の元、Dialogic製のデジタルボードのファームを入れ替えて、INS1500対応に改造することになりました。