インターネット電話【その5】

そんな時に、古い知り合いから連絡があった。

「ちょっと先生の力で、助けて欲しいんよ」

何の事は無い、ガラケーのパケット通信でIP電話が出来ると言うことで、代理店を募って金を集めたけど、出来ない事が判明して困っているとの事。
何とか、開発できないか?っと。

「出来る訳ねぇじゃん!ヾ(-_-;)」

それなら、コールバックの機械(→リンク)を入れてみれば?っと。
とりあえず、見積もりを出しました。

しかし、いつまで経っても、連絡無し。

その後に、詐欺事件として取り上げられていましたね。
どうなったんだろう? > JM-N○T

インターネット電話【その4】

電話関係のソフトウェアを売っているので、IP電話についての質問を受けることも多かった。

「まだまだ、実用的では無いですよ」
っと、当時は答えていた。

実際、その通りだった。

音声帯域が8kとその制御データが5kぐらい、往復で考えると、30kぐらいの帯域が必要だった。
当時はアナログモデムのダイアルアップで56k、INS64を使用しても64kの世界。
更にインターネット内のそれぞれの接続は細く、GWではパケ詰まりも発生していた。

しかしながら、将来の可能性を考えて、日々研究を重ねていた。

実際に他のメーカー、キャリアにしても同じだっただろう。
日々、実回線で稼いで、その金をIP電話の将来の研究開発に費やしていた。

インターネット電話【その3】

最初に試したのは、「Net2Phone」だ。
ダイアルアップで接続して、アメリカの提携会社(コネチカット州ミルフォード)に接続してみた。
確かに通話は可能だった。

ただ遅延がひどい

テレビで見る衛星中継の放送みたいだった。

とてもビジネスでは使えない。
いっこく堂にネタを提供しただけだった。

しかしながら、これからの可能性を感じることの出来る分野だと思った。

インターネット電話【その2】

最初に触れたインターネットは48k/bpsモデムをプロバイダーに繋いだだけのモノ。
今じゃあ考えられない程の低速回線だ。
94〜95年ぐらいだったと思う。

当然、ダイアルアップには市内通話料金、プロバイダーには接続料金を取られていた。
もちろん、市内通話なら直接かけた方が安い。

しかしながら、国際電話は違った。

以前、コールバック通話について書いたことがあるが、それだけ日本の国際電話料金は高かった。
それをお互いの市内通話料金だけで通話できるのであれば、やらない手はない。

インターネット電話【その1】

インターネット革命とは何を指すのか?
大学で情報学を学んだ私の答えは、

情報の流通コストが無料になる

情報学部を出たんですが、情報の流通コストについての講義はなかったなぁ。
大学教授は、金計算に疎いのか?

情報は物流と比べて流通コストは桁違いに安い。
情報の価値換算にもよるが、新聞宅配が月額3,000円程度(しかも情報料込)と考えれば、いかに安いかだ。

この無料の流通網に、すべての情報が流れる様になると言うのは、簡単に予想できる展開だ。
電子化した情報であれば、流通させることは出来る。

音声データを双方向でリアルタイムで流せれば、電話の代わりになると考えられるのは、至極当然の成り行きだ。