海外決済システム編【その8】

例によって、兵どもが夢の跡編(笑)。

そもそものテレクラ自体が廃れた。
その後に、出会い系、ビデオチャット等が出てきたが、それらも決済はインターネットを経由して、直接外国で決済しすることが可能になった。
ややもすると、国内のカード会社も規制を緩和して、決済可能になってきている。

現在、SquareやPayPalが、スマートフォンを端末にして、カードをスライドできるようにした。
CAT端末自体が時代遅れだ。
あったとしても、独立した端末としてはあり得ない。
レジと連動するとか、レジ本体に内蔵しているとか。

大手が参入してくれば、ウチみたいな零細企業は、商売は難しい。
特出した技術で勝負する分野であれば、全然問題ないのだけど、カード決済は大した技術じゃあない。
しかも、お金を扱うシステムなので、信用のある大手が有利。

まあ、このシステムもまた、時代の徒花だったのかも知れない。
( ̄△ ̄)

海外決済システム編【その7】

しかしながら、元の会社は程なくして潰れた。
(新会社の方は、まだ健在)

カード決済代行会社は、銀行から受け取った決済代金を手数料を引いて、依頼会社に振り込む。
手数料は通常、3%~10%だ。
(日本で決済ができない業種だったので、手数料は高めだった)

依頼会社に振り込むまでには少しタイムラグがある。
ここに落とし穴があった。

1000万円の決済があった場合、銀行からは手数料を引いた970万円程度が振り込まれる。
一ヶ月後には、900万円を依頼会社に振り込まなければならないので、儲けは70万円程度。
しかしながら、900万円は手元に残っている状態なので、これを運転資金にしている会社が多かった。

連鎖して(と言うよりも売上拡大しながら)毎月繰り返されるので、手元には常にお金があるような錯覚に陥るのだ。
この誘惑に勝てる人などいなかった(笑)Σ( ̄▽ ̄ι)。

潰れたときに、決済金額を喰い潰している決済会社が多くて、社会問題化したのもこの時期だ。

まあ、今、残っているところは、そんな危ない会社じゃあないと思うけどね。
d( ̄▽ ̄)

海外決済システム編【その6】

更には、CAT端末をモバイル接続して、移動販売に対応するようにした。
タクシーでカード決済が出来るようになったのもこの頃。
(タクシーに関しては、日本国内でのカード決済が可能なので、すぐに大手が参入してきたけど、、、)

ここの社長は、程なくして、カード決済端末の別会社を起こして、独立した。
雇われ社長というわけではなかったけど、会長が金を握っていたから不自由なところもあったのだろう。
どちらにしても、ウチはシステムが売れれば良かったんで、大歓迎だ!

元の会社と、この別に起した会社、両方共に売れた。

海外決済システム編【その5】

そうこうしている内に、ある案件が舞い込んだ。

「韓国製のCAT端末をつなげて欲しい。」

CAT端末とは、カードをスライドして読み込んで、本部と通信する端末。
お店とかにに設置されているのを見たことがあると思う。

通常、お店とかに設置されているのは、N◯Tデータ通信という会社の端末で、国内ではここがほぼ独占。
ここに切り込もうというわけだ。

サーバー側から銀行への接続は、出来ている。
開発はCAT端末との接続部分だけだ。

このシステムは画期的だった。
今までカードを使用できなかった業種も決済ができるようになった。
一時期は、風俗店、エステのカード決済の7割がこの会社の端末を使用していた。

海外決済システム編【その4】

何処で嗅ぎつけたのか、海外決済のシステムをやりたいと、数社から問い合わせがあった。
結局、このシステムは2社に売れた。

規模がデカいので、構築には時間がかかった。
お金を扱うので、セキュリティには十二分に配慮しないといけなかったし、もしもに備えて、システムを二重化しないといけなかった。
しかも、決済銀行とのツナギも含めての仕事だったから日米間の往復が大変だった。

この時期に色々な企業が参入してきた。
世の中、決済代行バブル時代だった(笑)。

有名所では、ゼロとテレコムクレジットが立ち上がったのもこの時期だ。

ゼロは全く新規で立ち上がった会社だ。
電話関係のシステムは、カ◯コシステムのエンジニアが引きぬかれて作り上げたらしい。
メインエンジニアを引きぬかれたその会社は、程なくして潰れた。

テレコムクレジットは、IVR販売の大手イー◯テムの役員が立ち上げた会社。

ちなみに、ウチがIVRをつなげた先の元々やっていたところは、まぐ、、、

あれ?
どこまで書いていいのかな?(笑)