国際電話プリペイドカードシステム編【1】

最後にサラリーマンをやっていたのは、CTI(コンピューター・テレフォニー・インテグレーション)を扱っている会社でした。
現在、CTIと言うと、コールセンター向けのシステムを指しますが、当時は名前の通り、コンピュータと電話を融合させたシステム全般を言いました。

その会社で最期に手がけた仕事が、アナログ回線用のボードをデジタル回線に対応させる事でした。

当時、NTTは各家庭に光ファイバーを施設する構想を打ち出して、INS1500とINS64という商品を積極的に販売していました。
CTIに使用しているボードは、まだまだアナログ回線用のものしかなく、スイッチングして顧客同士の回線を接続すると、減衰が激しくてノイズものってイマイチでした。
(当時はアナログしか無かったから疑問を抱かなかったけど、改めて使ってみると酷いもんです。地デジに慣れた目で、アナログ放送のブラウン管テレビを視ている感覚かな?)

外国で発売されているT1回線用のボードをINS1500用に改造すればいいのではないか?
ISDN(サービス総合ディジタル網)は外国でもやっているのだから、データラインのファームを入れ替えれば出来るはず。

上記の合言葉の元、Dialogic製のデジタルボードのファームを入れ替えて、INS1500対応に改造することになりました。